第二話







「なのはちゃん」
「にゃ? 何?」
「なのはちゃんの好き人って誰なの?」

友人にそう聞かれて、なのはは胸にズキリと鈍い痛みを感じた。
いつものこと、いつものことだと自身に言い聞かせて、なのははその痛みを無視する。
その痛みを無視するために、無理矢理笑う。

「あはは、私はまだ好きな人はいないよ」


嘘つき。


そう自分を罵って……でもこれだけは嘘を吐かなくてはいけないんだと己に言い聞かせて、なのはは答えた。






なのはは学校から自宅に帰り、そして自分の部屋に戻ると、ろくに着替えもせず、そのままベッドの上に倒れ込んだ。
さらに枕の中に顔を埋め、深くため息を吐く。

「好きな人……かあ」

まだ小学生とはいえ、高学年……それも最高学年である六年にもなればそういう話は度々する。
というよりも、相手も同じく幼いながらも『彼氏』がいる娘もいたりした。もっともそれは本当にまれであり、なのは自身の知り合いではなく、噂で流れてくる程度のものだが。
今日は友人たちとそんな話をしたわけである。
なのはも好きな人は誰だと聞かれ、結局いつものごとくいないと答えた。
それは本当にいつも通りの返答だった。

「好きな人」

もう一度呟くと、なのはの脳裏に一人の男性が浮かぶ。
それは真っ黒な服を着た無愛想な青年。
年齢的にはどう考えてもなのはとは釣り合いがとれない。いや、それ以前の問題。
決して表に出してはいけない……好きだと口に出してはいけない相手。

「おにーちゃん……」

なのはの初恋は……絶対に実ることのない相手だった。
彼女の兄、高町恭也。
実の兄がなのはの初恋の相手で、まだ彼以外には恋心を抱いたことはない。
無論、すでになのはもその恋が実らないことを理解していて、初恋として区切りをつけた……つもりだった。
そう、いつもつもりでしかなく、忘れることなどできなくて、結局消えてなくなってくれる想いではなかった。
友人たちとそういう話をすると、どうしても胸が疼く。
なのはとてわかってはいる。
こんな想いをいつまでも持っていてはいけないのだということは。
それでも考えてしまうのだ。

「どうして兄妹なんだろ」

正直、見た目は自分と兄は似ていない。これは自分が母親似だったからだろうけど。
だが、それは端から見てもそうなはずだ。実際に家に遊びに来て、兄と会った友人たちは……少なくとも外見は……似ていないと言っていた。
しかし二人は本当の兄妹。正確には腹違いの兄妹なのだ。
絶対に結ばれることのない……いや、結ばれてはいけない相手。
兄とて自分を妹ととしてしか見ていないし、これからもそうだろう。それが普通なのだ。
だがそれがわかっていても、気持ちの整理なんて簡単にできるものじゃない。もう何年越しの想い……いや、下手をすれば生まれた時からの想いかもしれないのだから尚更に。
兄と結ばれることはないと理解した時、悲しかったものだ。それはもはや絶望に近かった。
全てを呪ったことすらあった。
身体のどこかに苦痛を覚えた。
その痛みは今でも続いている。
現実を受け入れれば受け入れるほど、現実を受け入れさせられればさせられるほど、見えない傷が痛む。
そして再び傷が開く。
それが今だった。

「おにーちゃんに彼女ができれば、諦められるのかな?」

呟きながら、身体を反転させて天上を見上げる。
周りにたくさん綺麗な女性や可愛い女性、個性的な女性がいるというのに、恭也には未だ恋人がいない。
ならば恭也に恋人ができれば、本当に諦めもついて、この傷も本当に完治してくれるのだろうか?
だが、

「痛っ……」

胸に鋭い何かを突き刺されたかのような痛みを感じた。
それは先ほど友人たちと話していた時に感じた鈍い痛みとは違い、深く鋭く突き刺さり、傷口を抉り、広げていく。

(痛いよ……おにーちゃん)

恭也の隣に、自分以外の誰かが歩いている……そんなことを想像しただけで、胸に激痛が走った。小さかったはずの傷から、次々と血が溢れてくる。傷口が再び広がっていく。
本当なら、兄に恋人ができたとか以前に諦めなければいけない想いなのに、兄に恋人ができたと思うと……傷が再び開く、広がる。

自然と流れてきた涙を隠すために、なのはは腕で目を覆う。
悲鳴を上げたい程なのに、それを唇を噛み締めて耐える。
だがしばらくして再びため息を吐き、瞼に溜まってしまった涙を服の袖で拭った。
よくあることだ。

たまにこうして泣いてしまう。家族の誰にも気付かれないように……恭也に気付かれないように。
押し殺した声で、流れてくる涙を隠して。
諦めればいいのか、報われないとわかりながら受け入れてしまえばいいのか、それさえもわからずに。

「今日は声を出しちゃってもよかったかも」

どうせ今、家には自分しかいないのだ。
みんなそれぞれ用事や仕事があり、本当に、本当に久しぶりにこの家でしばらくの間一人きりだ。
だから、

「っ、あ……!」

声に出してもいいとわかってしまったら……もうダメだった。
今まで溜まりに溜まり、それでも耐えきっていたのに、この状況で激情をせき止めていたはずの心のダムは……簡単に決壊した。

「うっ、あ……ああ…う……あ………おにー……ちゃん……!」

耐えられない。
耐えきれない。
見えないどこかが痛くて、切なくて、今傍にいてくれないのが悲しくて、遠いいつか離れなくてはいけないと理解してしまうのが辛くて、この想いをなかったことにしなければならないのが……耐えられない。

「おにーちゃん……うくっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

大声で好きな人を呼び、涙を流す。

「好き……なんだ……好きなんだ……よぉ……!」

それを相手に言うことができない。
ずっと、永遠に秘めなければならない想い。
それを初めてなのはは口にする。
相手には言わず、たまたま近くにあったイルカの人形を抱きしめて、自分の想いを口にする。

「忘れ……るなんて……無理……だよぉ……!」

まだ幼くても、その気持ちは、想いは本物で、なかったことにすることも、なくすこともできない。
兄妹だからと、簡単に割り切ることができないほど純粋で強い想いなのだ。
割り切れればきっと辛さもなくなるとわかっていながら、割り切ることなんてできない。
想う相手が兄であるが故に、誰にも相談できず、想いをうち明けることもできないのに、それは日々大きくなっていく。なのはの小さな身体と心を圧迫していく。
だから、その想いを少しでも外に出すために……なのははただ叫び、泣き続けた。
そうすることで、さらに兄への想いが大きくなるというのがわかっていながら……。



◇◇◇



「おにーちゃん……」

なのはは胸の前で両手を組み、祈るようにして兄を呼んだ。その目には大量の涙が溜まっている。
彼女の目の前には無機質なドア。
そして、そのドアの上に赤いランプの中に手術中の文字。

「イヤだよ……おにーちゃん」

今、このドアの向こうで、なのはの兄である恭也が……戦っている。



◇◇◇



「くっ、はあ!」

恭也は真っ赤に染まる自らの腹を押さえながらも、小太刀を振るう。
襲撃者の最後の一人は、その峰を受けて昏倒した。
それでも恭也は油断せずに辺りの気配を探る。
血が流れ続けているせいで、普段よりも集中できず、あまりうまくいかないが、それでも護るために痛みを無視して集中してみせる。
いない。
もう辺りに敵意を持つ者はいない。
それがわかり、ようやく恭也は振り返る。

「あ……あ……」

そこには純白のドレスを着た女性が、顔を真っ青にさせて立っていた。
今回の恭也の護衛対象者……の娘。
彼女には恭也以外の護衛者がついていたはずなのだが、その人物はすでに倒れていた。おそらくは気絶しているだけだと思われる。
恭也の周りにも六人の男が倒れているが、これは彼が倒した襲撃者。この者たちも気絶させただけで命に別状はない。

「くっ……」

ただ一人大きな怪我を負ったのが、今呻き声を上げた恭也だった。

「怪我は?」

それでも恭也は続く呻き声を押し殺し、痛みを無視して女性に聞いた。

「あり……ません……」

女性は青い顔のままだが、それでも首を横に振りながら言う。

「よかった」

彼女に怪我がなくて本当によかったと、恭也は僅かに微笑んだ。
自分の護衛対象者は彼女ではないが、そんなことは関係ない。
それから恭也は傷口を押さえながらも、懐から携帯電話を取り出す。そしてすぐさま通話ボタンを押した。

『恭也! いったいどこに行ってるんだ!?』

早速聞こえてきたのはそんな怒鳴り声。
恭也の仕事の仲介をしてくれる人物、リスティ・槙原。
そんな彼女に、恭也は落ち着いた声で、だが掠れた声で話かける。

「久保さんは……無事ですね?」
『ああ、それは大丈夫だよ』

自身の護衛対象者が無事と聞き、息を吐く。まあ自分以外に六人程ボディーガードがいたから問題ないとは思っていたし、気配を感じたのもここからだけだったので、それほど心配はしていなかったが。
リスティもおそらく何かしらがあったということに気付いているからこそ、勝手に動いた恭也を必要以上には責めない。

「襲撃者が……くっ……現れました」
『本当かい!?』
「ええ。もう片づけました……他にはもういないでしょう。ただ……眠らせたので理由などは聞けませんでした……が」
『場所は!?』
「ホテルの裏口……です」

ここはあるパーティーに使われているホテルの裏口。
先ほどまで恭也はその会場にいたのだが、妙な気配を感じて、護衛対象者を他のボディガードに任せてここまで来たのだ。その際に護衛対象者を待避させることも考えておくよう言い含めておいた。
そして裏口に辿り着き目に入ったのは、武装した六人の男と、そのうち三人に拳銃を向けられた護衛対象者の娘。
それを見た時には、恭也はすぐに神速を発動させた。そして二人の銃は飛針で叩き落とすことができたのだが、最後の一人は間に合わなかった。そのためすぐに女性に近づき、彼女を突き飛ばし、代わりに撃たれた。
それから血塗れになりながらも恭也は小太刀を抜き、その六人を倒したのだ。

『恭也、どうしたんだい? 何か声が辛そうだよ』
「撃たれ……ました」

未熟だと己を苦笑いながらも簡潔に告げると、リスティの息を呑む音が聞こえた。

『すぐに行く! じっとしてるんだ!』
「俺はいいです……から、それよりも久保さんの娘さんが一緒にいるんで……彼女を……」
『自分が怪我した時までバカを言うな!』
「すい……ません……」

恭也は至極真面目に言ったのだが、冗談ととられたらしい。

「っ……」

ダメだ。意識を保っていられない。
恭也は携帯電話を落とし、そのまま前のめりに倒れた。
意識を失う直前に、自分に縋り付いて純白のドレスを真っ赤に染める女性の姿が見え、その顔が彼女と……何より大切な妹と重なって見えた。



◇◇◇



なのはが家で報われない恋で涙を流して幾日か経った日。
その日は友人たちと少し遠出をして遊びに行くことになっていた。
恭也がいたならば少し何か言いそうだったが、彼は護衛の仕事で家を空けていたためそんなことはなかった。家族たちももうすぐ中学生なのだし、たまには友人たちと遠出で遊びに行くのもいい……無論、あまり遅くならないようにとは言われた……と快く送り出してくれた。
だが、それは本当に唐突だった。
少し前に安全のためにと、桃子と恭也に持たされた携帯電話が鳴ったのは。
相手は桃子であったのだが、なのはの知る母らしくもなく、酷く慌てていた。だがそれはなのはにも伝染することになった。

桃子が伝えてきたのは、恭也が仕事で大怪我を負ったというのだ。
それを聞いた時、なのはは顔を真っ青にさせた。
今まで兄が怪我をしたことはよくあったが、それでもいつもは恭也の意識はあった。だが今回は違う。意識を失い、病院に運びこまれたというのだ。
それを聞いた時、なのはの頭の浮かんだのは……死。
兄が、恭也が、誰よりも好きな人がいなくなるかもしれない。
ジワジワとそれがなのはの心を蝕んでいく。
だがすぐに恭也がどこの病院に運び込まれたのかを聞いた。その場所は偶然にも、なのはが遊びに来ていた所の病院だった。
なのはが一番近い場所にいて、他の家族たちが来るのには多少時間がかかる病院。
なのははその病院の名前を聞いて、すぐさま電話を切った。
そして友達たちに簡単な事情を話して、その病院に向かうと言った。そして友人たちと別れた後、駅前でタクシーを捕まえた。
なのははタクシーに乗るなどというのは始めてのことだったが、ちゃんとお金は持って来ていたし、問題ないと自分に言い聞かせた。
さらに運転手に簡単な理由を話すと、かなり急いで病院まで走ってくれた。

そして受付で兄の居場所を聞いて辿り着いたのが、このドアの前だった。
そこにはなのはだけではなく、真っ白なドレスを血で染めた女性がいたのだが、なのはの目にはそれすら入らなかった。

「……おにーちゃん」

もう一度兄を呼ぶ。
その目からは涙が次々に溢れてくる。
大丈夫だ。絶対に大丈夫、兄は死んだりしない。こんなことで死んだりなんかしない。
きっとまた名前を呼んでくれる。頭を撫でてくれる。変な冗談や嘘を言ってくれる。無事な姿を……見せてくれる。

「おにー……ちゃん……イヤだよ」

そう思っても、安心なんかできない。
なのはの頭の中で恭也が死んでいく。そんなことあるわけがないと思っても、恐怖がそれを想像させる。

(イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ……イヤだ! イヤだよ、おにーちゃん!!)

声には出さず、ただ心の中で絶叫する。
少し前とは違う意味で、なのはの心は張り裂けそうだった。
もしかしたら……自分の想いが、兄に抱いてはいけない想いがこうしてしまったのではないかとまで思ってしまう。
そんなわけがないのに、それでも恐怖は拡大し、そうやってなのはを責め立てる。
お前が背徳の想いを抱いているから神が怒ったのだと。
お前のせいだと。

(おにーちゃん!!)

なのはがもう一度心の中で絶叫した時、唐突に目の前のドアが開いた。しかし頭上のランプは消えていない。つまりはまだ手術中のはずだ。
中かから出てきたのは看護師の女性だった。
その看護師はなのはと……その場にいたもう一人の女性を見た。

「お二人とも、高町さんのお知り合いですね?」
「は、はい、妹です!」
「そう……今、お兄さんの手術をしているのだけど、お兄さんの血液型の血液が足りないんです」
「え?」
「間の悪いことに、午前中に手術をした同じ血液型の患者さんに使ったのと、その後にも大きな事故があって、同じ輸血用の血液が不足してしまっていて」

血が足りない。
つまり同じ血液型の人を探しているというこということだろう。それがわかった瞬間に、なのはは看護師に詰め寄った。

「なのはの……私の血を使ってください! 私、おにーちゃんと同じO型です!」

だが看護師はその言葉を聞いて、少し驚いた表情を見せ、それからなのはを落ち着かせるためなのか、その肩に手を置く。

「あなたのお兄さんはAB型なの。だからあなたの血は使えないわ」
「え?」

今度はなのはがその言葉に驚いた。
なのはが恭也に聞いていた血液型はO型で間違いない。少しそれで相性占いなどをしたこともあったし、なのはの記憶違いということもないはずだ。
その考えが看護師にも伝わったのか、なぜか彼女は少し言いづらそうに口を開く。

「自分が思っていた血液型が本当とは違うというのは、それほど珍しいことではないの。思い込みとかがあったりするから」

昔調べたと思っていたが、それは実は記憶違いであって、調べてなどおらず、勝手に自分の血液型はこれだと思い込んでいたり、血液型による性格診断の書かれた雑誌などの結果を見て、自分の性格はこの血液型に近いから、やはり勝手に自分はこの血液型だと思い込んでしまって、本当の血液型とは違うことなどがたまにある、と看護師はなのはに伝えた。
その時なのはは違和感を覚えていた。何かがおかしいと。
兄の血液型を聞いて、微妙な違和感があったのだ。

「つまり、私の血は……」

だが今大事なのはそんな些細な違和感ではない。

「お兄さんには使えないわ。いえ、正確には使えるけど使うわけにはいかないの」
「どういうことですか?」

その微妙な言い回しに、思わずなのはは聞き返す。
時間があまりあるとは言えないので、看護師は簡単に説明した。
O型というのは、基本的にどの血液型にも輸血ができるらしい。その他にも血液型が違っても輸血が可能となる場合もある。とはいえ、違う血液型の血液を輸血するのは、危険性も確かに存在し、安全を考えて輸血することはまずない。
今もこの病院には幾人もの人がいて、その中には確実にAB型の人はいるはずだから使うわけにはいかない、ということだ。

「ごめんなさいね」

説明を終えてから、看護士はすまなそうに言った。

この人が謝ることではない。それにこのままだと兄が危ないのだ。無駄な説明をさせてしまったし、早く同じ血液型の人を見つけて来てもらわなくてはならない。
そのとき、

「あ、あの私、AB型です」

そう言って一歩前に出てきたのは、なのはと共に手術室の前にいた女性だった。
そこで初めてなのははその女性を認識した。そして、そのドレスが真っ赤に染まっているのも初めて目に入った。
それはきっと状況的に恭也の血なのだろう。彼女が救急車を呼んでくれたのか、もしくは……。

(おにーちゃんが護った人……)

つまり兄は彼女のために傷を負ったのかもしれない。
そう思って、一瞬負の感情が浮かんできたが、それを押さえ込める。

(この人を責めても、恨んでもおにーちゃんは喜ばない)

なのはは恭也という人を良くわかっているつもりだ。自分よりも護るべき人を優先し、何としてでも護る。
なのはの好きな人は護る人なのだ。
その恭也が護った結果が彼女かもしれない。例え彼がそのために怪我をしたからとはいえ、護った結果であるかもしれない彼女を責めたりしたくない。それは恭也の行動を否定するようなものなのだ。
だから彼女には何も言わない。
ただ、恭也に傷を負わせた張本人に負の感情を向けることぐらいは許してくれるだろう。
一瞬だけ恭也を傷つけた犯人たちに怒りを覚えた後、なのははすぐに看護師と女性の方を見つめた。
すると看護師は、なのはに他にも同じ血液型の人を探してくるからと伝え、女性を連れていってしまった。
これでまたなのははただ祈ることしかできなくなった。

「おにーちゃん……」

もう一度だけ兄を呼び、なのはは手術室のドアを見つめた。








あとがき

うーむ、オリジナル以外での恋愛物はかなり久しぶりになるが、なんかかなり楽しいな。
エリス「ほ、本当になのはが黒くない」
驚くのはそこかよ。いや、うん、自分も凄く新鮮だったけど。昔書いたのとはたぶん違うものになってると思うが。
エリス「はてさて、恭也の怪我は辛いことだけど、これからどうなるのか」
ここからだからなぁ、なのはの人とは違う恋愛模様が始まるのは。複雑すぎて人の恋話が役に立たない。
エリス「確かに複雑だけど」
あと、今時輸血用の血がきれるなんてそう簡単にあるのかはわかりません。というかたぶんそのへんは救急車で運び込まれる前に調べるようなことだと思いますからそうあることではないと思います。ただ物語上仕方ないんでそのへんはスルーしてください。
エリス「しかしいきなり六年生」
まあまあ、次回はそんなに一気に時間が経ったりしかないから。
あとなのはが想いを自覚する瞬間からやろうと思ったけど、それをやると長くなっちゃうからやめました。
とりあえずこれで前置きは終わりだ。ああ、壊れてないなのはを書くのも楽しかった。
エリス「ある意味鬼畜だね、またあんなに泣かせて」
うっ。いや、こうね、本来なら報われない恋だからね。
エリス「ま、いいけど。それより、前に主人公は恭也って言ってたけど、これ見てるとなのはっぽいね?」
いやいや、表主人公が恭也で、裏主人公がなのはって感じ。
エリス「よくわからないんだけど」
まあまあ、とにかく次回から一気にいくぞー。なんかこれ書くの凄い楽しいし。たまには黒くないのもいいものだ。
エリス「じゃ、そのやる気があるうちに次へといく」
うん。
エリス「では皆さん、また次回に」
それではー。





美姫 「あ、黒くない」
って、お前まで何を。
美姫 「冗談よ、冗談」
ったく。護衛の仕事で怪我をしてしまった恭也。
そこへ駆けつけたなのはだったが、そこで血液型が違うと聞いてしまう。
美姫 「これが今後、どう影響するのか楽しみよね」
ああ! くぅぅぅ、続きが待ち遠しい!
美姫 「次回も楽しみにしてますね」
首を長くして待っています。



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