<その他細々とした設定>

 原作「永遠のアセリア」にて詳細が不明な設定に関してはタハ乱暴の妄想によって補完されます。
 以下はそうした本作独自の設定について簡単に述べたものです。

 

 


通貨について

 原作における統一通貨“ルシル”について。異世界ということもあってレートを設けていない統一通貨の設定ですが、本作においては価値基準の設定のために、1ルシルの価値は現在の1円と同じくらいとします。
 また、ファンタズマゴリアの経済はまだ紙幣を使う段階にはないと勝手に解釈し、流通の基本は硬貨、貨幣経済が全盛とします。補助通貨(米ドルでいうセント、昔の日本でいう銭)はなし。

 ちなみに大陸で流通している硬貨については、以下のように妄想。

価値 硬貨種類
10万ルシル 金貨
5万ルシル 金貨
1万ルシル 銀貨
5000ルシル 銀貨
1000ルシル 銀貨
500ルシル 銅貨
100ルシル 銅貨
50ルシル 銅貨
10ルシル 銅貨
5ルシル 銅貨
1ルシル 銅貨

 

 

人口について

 ハーヴェスト出版さんから発行されている公式ノベルの間にはさまっている設定用紙を踏襲してます。ただし、有限世界の文明レベルから考えて戸籍謄本は現代ほど完成されていないと思われますので、総人口は確認されている値としています。また、各都市の人口比率は原作ゲームの拠点ステータスから計算しました。以下にラキオスを例として説明します。

 ラキオス王国……総人口1万人(100%)
 ラキオス……3750人(37.5%)
 エルスサーオ……2500人(25.0%)
 ラセリオ……2500人(25.0%)
 ラース……1250人(12.5%)

 ……正直、ちょっとありえないなーとは思いますが、他に基準を設けられる数字がないので。それこそ妄想で補えと言われそうだけど。
 また、この世界の戸籍謄本は現代日本のそれほど洗練されていないと考えられますので、この人口は少なからず誤差があると思ってください(でないと原作後半のほうで人間の兵士が大量動員された説明がつかない)。

 ……と、2009年4月時点ではこんな感じだったのですが、やはり公式ノベライズの数字をそのまま当てはめるのは色々と不都合なので、人口の設定については公式ノベライズ数字の十倍化で対応することにします。

 

 

単位について

 本作では通貨と特別な場合を望んで、単位の表記は読み手に優しいメートル法表示とします(単に作者が楽をしたいだけという噂も)。

 

 

言葉について

 本作では原作と同じように、聖ヨト語が完全に日本語に変換されない第一章では、『  』内を聖ヨト語、「  」内を日本語として表記します。二章以降は「  」、『  』の使い方は一般的な日本語作文の使い方に戻します。
 また、本作には原作に登場しない、タハ乱暴独自の単語が登場することがあります。その都度、注釈はつけるつもりですが、場合によってはそうならないこともありますので、ご容赦ください。

 

 

距離について

 本作では各拠点間の距離を示す基準として、原作ゲームで一ターン中に移動できる一マスを約20kmと設定します。この20kmとは、旧日本陸軍の歩兵が、一日の進軍の目安とした距離です(歩兵の移動速度を時速5kmと考え、小休止・大休止を含めて約5時間)。
 一例を挙げると、ラキオスからエルスサーオまでは二ターンかかるので、この間の距離は約40kmとなります。普通人の歩行速度を時速4kmと仮定した場合は10時間、軍人の歩行速度を時速5kmと考えると8時間、馬の歩行速度を時速20kmと仮定した場合には2時間といった感じです。ただし、この目安には小休止と大休止が勘定に入っていないため、実際にはそれよりも目安の時間よりも長くかかります。また、悠人達スピリット隊の機動力は、現代世界の馬を大きく上回ります。

 

 

産業文化について

 この辺りの設定になると、ほぼ80%がタハ乱暴の妄想によって補完されます。しかしながらタハ乱暴はその道のプロではございません。
 そのため常識的に見てこれは絶対にありえない、という設定も出現するかと思われます。ご容赦下さい。
 あるいは、不審な設定を発見したらご指摘ください。できる範囲での修正を行います。

 

 

騎士について

 本作では原作ゲームの中世ヨーロッパ風の世界観を重視して、騎士という職種が登場します。
 これは我々の歴史にある貴族だけがなれる特権階級ではなく、どちらかといえば日本の武士に近いものと思ってください。

 

 

エーテル火薬について

 本作中で度々登場するエーテル火薬は、原作ゲームには登場しないエーテル技術の一つです。しかし、オフィシャルノベライズ第二巻文中には登場していることから、XUSE公式のエーテル技術と見なし、扱うこととします。
 なお、本作中におけるエーテル火薬は、現代世界における黒色火薬に相当する性能とします。但し、物語開始時点での実用性は低く、数あるエーテル技術の中でも取り扱いの難しい代物とします。そのため、有限世界では、火縄銃も、最初期の火砲も実用化されていません。軍用では焙烙球、原始的な爆薬としての使用が一般的です。
 ちなみに、一般的な火薬・爆薬の性能は以下の通り。

名前 主成分 爆速(m/s) ガス量(cc/g)
黒色火薬 硝石、硫黄、木炭 400 280
ニトロセルローズ綿 綿、硝酸 7300 855
ニトログリセリン グリセリン混酸 7700 715
ピクリン酸 フェノール混酸 7350 676
TNT トルエン酸 6900 730

 軍用火薬・爆薬には、コストが安価で、感度が低く(安全性が高く)、長期間の保存が可能で、化学的に安定しているものが適している。

 

 

 

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