<はじめに>

 本作品はPCゲーム「永遠のアセリア」を原作とする二次創作小説です。

 しかしながら本作品の主人公は原作の主人公・高嶺悠人ではなく、本作独自のオリジナル・キャラクターとなります。

 ですので、そういった二次創作でオリキャラ大活躍な話を好まれない方は、このままSS紹介TOPへ戻ることをお勧めします。

 それでも構わない、あるいは読んでみたい、興味をお持ちになられた方は、どうぞ先へとお進みください。

 本作品に登場するキャラクターについて、簡単な設定を設けております。

 

 


<登場人物>

桜坂柳也   Ryuuya Sakurazaka

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:ミッション1
 永遠神剣:第七位・「決意」
 ハイロゥ:なし 属性:無
 身長:182cm 体重:75kg
 妄想CV:関智一

 オリジナル・キャラクター。本編の主人公。本作は「永遠のアセリア」の二次創作だが、主に彼の視点で物語を進む。
 幼い頃に両親を亡くしており、死に際に二人が告げた言葉を大切にして生きている。両親の死後、しらかば学園という施設で育ち、小学校卒業と同時に同施設からも卒業。学園の先生達には今でも世話になりながら、現在はひとり暮らしをしている。また直心影流の実力者でもあり、若くしてその実力は剣道二段を誇る(実質的にはそれ以上)。
 実直な性格をしており基本的に誰に対しても優しい、明るい気質。言動にはしばしば軽薄な印象がみられるが、常に周囲への配慮を忘れない、真面目な態度を常としている。かなりの子ども好き。
 貧乏生活が板についているためか、節約癖が身についているが、こと剣術などの趣味と食生活に関しては例外。自他ともに認める大食漢であり、生粋のミリタリー・オタクでもある。好きな音楽のジャンルは軍歌だが、壊滅的な音楽センスに加えて本人にその自覚がないため、彼の歌は周りからかなり敬遠されている。
 基本的に頭の回転は速く、真剣に取り組みさえすれば大概のことはできてしまう秀才肌。感情に流されやすい情熱家だが、追いつめられると逆に冷静になるタイプ。柔軟な思考の持ち主でもあり、環境に対する適応力はずば抜けて高い。結構、好戦的。
 秋月瞬、高嶺佳織とは幼馴染の間柄。瞬のことを最大の親友と思っている。
 巫女さんがクリティカルらしい。メイドさんもクリティカルらしい。ナイムネはドリームらしい。お姫様にも恋をするような男らしい。声フェチでもあるらしい。若干、ロリコンの気もあるようだ。

「ドリームのようなワールドだ!」
「俺の決意を聞かせてやる。だから、もっと力をよこせ!」




柊慎二   Shinji Hiiragi

 初登場:EPISODE−01
 永遠神剣:なし
 身長:158cm 体重:56kg
 妄想CV:一条和矢
 

 オリジナル・キャラクター。孤児院・しらかば学園の園長で、柳也の剣術の師匠。直心影流六段の剣士で、学園の職員を務める以前は警官として亡き柳也の父と肩を並べていた。
 基本的に温厚な性格の持ち主で、やわらかな物腰といつも絶やさぬ優しい笑みが印象的な、一見すると人の良いおじさん。言動も紳士的で、その仕草のひとつひとつには気品めいたものすら漂っている。
 しかしながら直心影流六段の剣士として、穏やかな気質の裏には烈々たる荒々しい気性も秘めており、普段はそれを上手くコントロールしている。警官時代はその荒い気性と剣術の腕前から「鬼小僧」と渾名され、多くの犯罪者達にとって脅威の対象だった。
 今でもその怒りは学園の子ども達が悪さをしたりして、周りの人々に迷惑をかけたりすると度々発動し、「鬼小僧」の面打ちが炸裂する。
 すでに五十代も半ばという、剣士としては老齢に差し掛かりかけているが、その腕前には少しの衰えもなく、むしろ洗練されたものがある。
 学園ではどの生徒達からも慕われる父親のような存在で、実際、親のいない生徒達のことを実の子どものように思っている。柳也の人格形成に、大きく影響を与えた人物でもある。

「いや、こちらこそ。稽古をつけようと思ったが、逆にこちらがつけてもらったようなものだよ」
「……柳也くんは、虫の知らせというものを信じるかい?」




リリアナ・ヨゴウ   Liliana Yogo

 初登場:EPISODE-07
 加入時期:ミッション1
 身長:174cm 体重:66kg
 妄想CV:西前忠久
 

 半オリジナル・キャラクター。原作「永遠のアセリア」にも登場するキャラクターだが、名前だけの登場なので、この際“半”と注釈をつけておく。
 ラキオス・スピリット部隊の訓練士のひとりで、ラキオス王より直々に剣術指南役の任を拝命された中年の剣士。現代世界でいうところのファルシオンの使い手で、その技量は人間ながら永遠神剣所持者である(ほとんど丸腰の状態で、柳也にまだ人を殺すほどの覚悟ができていなかったとはいえ)柳也と互角の戦いを繰り広げるほど。得意技はファルシオンの重量を活かして斬りかかる“リープアタック”。
 向上心に富んだ性格の持ち主で、ラキオス王から与えられた剣術指南役という肩書きを、なによりも誇りに思っている。ルーグゥ・ダイ・ラキオス国王に熱心に忠誠をよせているが政治の世界に興味はなく、王に対する忠誠も自分の腕を認めてくれたからという理由からくるもの。<
 訓練士という職業柄、スピリットと接する機会が多く、彼女達に対する差別意識はそれほどではないが、基本的に自分と彼女達とでは、戦いの土俵が違うと考えている。

「サムライはまこと愉快な男よのう」
「ラキオス国王陛下から直々に剣術指南役を拝命したこのリリアナ・ヨゴウの、“リープアタック”を受けてみるかッ!!」




ガストン・シュピーゲイル   Gasuton Syupirgeiru

 マロリガン共和国ガルガリン領ウェイガン卿に仕えていた騎士。かつて武者修行時代のリリアナ・ヨゴウと尋常の立会いをし、その際に命を落とした。享年五三歳。その実力はリリアナの言葉からかなりのものであったと推察される。
 すでに故人だが、いまでも彼を慕っている門弟は多く、そのうちの七人は八年もの歳月を費やしてまで師の仇討ちのため、旅を続けていた。




七人の騎士   The Seven Kinghts

 ロバート・セニコフ
 グレイヴ・ルーガー
 クルバン・グリゼフ
 デイル・レイガン
 モーリーン・ゴフ
 カイル・ロートマイル
 シン・クルセイド

 日本が世界に誇る名監督……黒澤明監督の有名な映画作品……ではない。
 ガストン・シュピーゲイルの元門弟で、師の仇討ちを志して八年もの旅を続けてきた硬骨漢達(若干二名除く)。師の仇であるリリアナ・ヨゴウの打倒を至上の命題としている。
 ロバート・セニコフは七人のリーダー格で三十歳。
 グレイヴは三五歳の最年長だが、実力は年下のロバートに劣る。
 クルバン・グリゼフは三三歳の誇り高き騎士で、策を好まない清廉な性格の持ち主。
 デイル・レイガンは二七歳で技量は高いが、やや冷静さに欠けるところがあり、しばしば実力を発揮できないことがある。
 モーリーン・ゴフは二五歳とまだ若いが、騎士としての力量、そして人格はすでに熟成されたものがある。また、騎士のたしなみとして剣術のみならず、多種多様な技術の心得がある。
 二二歳のカイル・ロートマイルはガストン・シュピーゲイルが逝去した時点でまだ騎士ではなく、気性の荒い好戦的な性格。野心家でもある。
 最年少十七歳のシン・クルセイドは、年のわりに落ち着いた言動を身に付けているが、彼には秘密が……
 全員が剣士として一角の実力だったが、ラキオス剣術指南役のリリアナや、そのリリアナとほぼ互角の腕前を持つ柳也の敵ではなかった。




セラス・セッカ   Serasu Sekka

 初登場:EPISODE-11(実質的にはEPISODE-09から)
 加入時期:ミッション1
 身長:181cm 体重:76kg
 妄想CV:緑川光

 半オリジナル・キャラクター。原作「永遠のアセリア」にも登場するキャラクターだが、名前だけの登場なので、この際“半”と注釈をつけておく。
 ドラゴン・アタック作戦の後、ラキオスの訓練士として登録された騎士。その正体は打倒リリアナ・ヨゴウに燃えるモーリーン・ゴフその人であり、セラスというのは偽名である。
 同一人物であるため当然だがその人格はモーリーン・ゴフのそれとまったく同一。高潔な魂を持つ騎士であり、自分のことよりも民のことを優先する硬骨漢。騎士としての自分の生き方に哲学を抱いており、たとえそれが客観的にみて最善の選択であっても、自身の倫理から逸脱するようであれば決して実行を許さない信念の人でもある。
 騎士のたしなみとして剣術は勿論のこと、槍術、弓術、馬術にも精通し、また学問に対する造詣も深い。特に剣術と馬術を得意としている。
 その真面目さゆえに堅物と捉えられがちだが、融通無碍なところもある。聖ヨト暦三三〇年時点で二五歳とまだ若いが、周囲からの信頼は厚い。
 わずか十七歳で国を離れ、以来八年もの間修行と旅に明け暮れていたため女性経験が少なく、女性に対する免疫に欠けるところがある。そのため、セクシャルなネタをふられると弱い。
 スピリットに対する差別意識は一般人レベル。

「……お前はこの世界に犯罪に手を染めるためにやって来たのか?」
「着いてきてくれ。残念ながら私の力では、スピリットとは正面から戦えん。私では、リュウヤたちを救えん」




ダグラス・スカイホーク   Douglas Skyhawk

初登場:EPISODE-11
身長:177cm 体重:75kg
妄想CV:

 オリジナル・キャラクター。ラキオス王国通産省の大臣で、物語開始時点での年齢は五六歳。風見鶏の異名を取る冷徹なマキャべリストでもある。
 カミソリのように鋭利な決断力と、冷徹な頭脳を持つ優秀な政治家で、国内外に太い人脈のパイプラインを持っている。猪猛突進型としての一面も持つが、基本は沈着冷静。五六歳とまだ若く、政治家として気力と体力、そして行動力に満ち溢れている。
 目的のためならば手段を選ばぬマキャベリストであり、その思考はラキオスのさらなる発展のためのみに使われる。ラキオスのためならばダーティな手段も厭わないと考えており、彼の手によって失脚した政治家は多い。
 ラキオス王に、というよりはラキオスという国そのものに忠誠と愛着、そして崇拝の念を抱いている。その心はある意味で誰よりも純粋。
 ちなみにその名前はタハ乱暴の趣味が多分に含まれている。ネタを瞬時に理解した人は立派な軍オタ(笑)。

「あの男は、私のことをならず者と言ってのけました」
「私はこの国を愛しているからな」




アイリス・ブルースピリット   Ailise the Distress

 永遠神剣:第六位・「苦悩」
 ハイロゥ:ウィングハイロゥ 属性:青
 身長:156cm 体重:49kg
 スリーサイズ:76(A)/59/79
 妄想CV:川澄綾子

 オリジナル・スピリット。
 ダーツィ大公国に所属するスピリット部隊の小隊長で、誇り高き剣士。神聖サーギオス帝国、ダーツィ大公国によるバーンライト王国への軍事支援の一環として派遣され、バーンライトの地でラキオスのスピリット部隊と激突する。
 プライドの高い生真面目な性格で、任務と与えられた命令に忠実な兵士。公国では珍しく厚遇されているブルースピリットのひとりで(ダーツィ大公国における主戦力はレッドスピリット。タハ乱暴調査&私見)、そのことも彼女のプライドを高める原因となっている。実質、公国内でも一、二の実力を争うブルースピリット。
 公国に絶対的な忠誠と服従を誓っているが、神剣に呑まれているわけではなく、自我は確立している。
 ちなみに同国外人部隊のオデット・レッドスピリットとは恋仲。





<オリジナル永遠神剣>

永遠神剣第七位「決意」   Eternity Sword the 7th rank “Determaine”

 形状:不定形(体内寄生型)
 妄想CV:井上和彦

 桜坂柳也が所有する永遠神剣。
 体内寄生型の永遠神剣で、その形状は基本的に不定形。
 柳也の体内を流れる血液は彼の血であると同時に彼の契約した永遠神剣であり、柳也が流す汗は同時に〈決意〉の汗でもある。
 柳也が感じる快感はそのまま〈決意〉の快感でもあり、彼が感じる痛みはそのまま〈決意〉の痛みでもある。
 低位の神剣であるため基本的な能力は低く、特殊な力も持っていない。契約者に平均して安定した力を提供するが、その大部分は柳也の“決意”の強さに依存している。つまり、契約者なしではほとんど力を持たない脆弱な神剣ともいえる。
 契約者に対しては細胞レベルで寄生しているため、契約後の柳也の身体はそれ自体が永遠神剣になったといえる。そのため第七位の神剣の契約者でありながら、柳也は第四位の神剣と契約している悠人よりもあらゆる面で高い身体機能を持つに至った。
 戦闘時にはその身の一部を柳也の持つ武器(通常は同田貫)に寄生させ、武器を強化して戦う。強化された武器は本質的には通常の兵器と変わりないが、〈決意〉の一部が寄生することによって、実質的には永遠神剣と同種の武器となる。
 基本的に真面目な性格で、主であると同時に自分の半身でもある柳也に対して絶対的な忠誠を誓っている。身体の節々の痛みがちょっと気になり始めた中年のおじさん的な感性の持ち主(どんなやねん)。

【主よ、なにやら年寄りじみているようなのは我の気のせいか?】
【汝の決意、しかと聞き入れた!】





<物語を彩るアイテム等>

鉄 Fe

 有史以来、人類の歴史に最も深く関係してきた金属であり、金属の代表格とでもいうべき存在。その生産量は年間十億tを超え、金属材料全体の94.3%を占める(2004年)。旧字体では“鐵”と書き、「金の王なる哉」と読める。
 さまざまな合金のベースとなる金属であり、我々の現代文明の多くは鉄によって支えられているといっても過言ではない。それは軍事においても同様で、チタン系合金やセラミックス、強化プラスチックなど優秀な素材が出現し、その需要が高まる現在でも変わらない。
 鉄は含有する炭素(C)の量によって性質が変わる。一般に炭素量が2%以上の鉄は鋳鉄、または銑鉄と呼ばれ、硬度に優れる反面、脆いという特徴を持つ。逆に炭素量が0.02%未満と少ない鉄は軟鉄、または鍛鉄などと呼ばれ、柔らかいが粘り強さに優れるという特徴を持っている。いわゆる鋼はこの炭素量が0.02〜2%と適当な鉄のことをいい、その特性は鋳鉄と軟鉄の両方の特徴を備えている。
 当然ながら武器の素材にはこの鋼が適当だが、鍛錬技術が未熟な時代や国では、武器の用途によって数々の工夫が凝らされた。日本刀はその代表格であり、それぞれ特徴の異なった鉄素材を張り合わせた構成となっている。




九州肥後同田貫上野介   Samurai Sword “Doudanuki Kouzunosuke”

 全長:97cm 刃長:75cm
 使用者:桜坂柳也

 柳也の愛刀。九州肥後の国の刀工一派“同田貫”の棟梁格を意味する上野介の作刀で、柳也の父・雪彦の形見の刀でもある。
 同田貫とは、肥後延寿鍛冶の末裔とされる刀工一派のことで、菊池稗方の居住地の名前が同田貫であったことから、その名称を名乗っているというのが通説となっている。加藤清正の抱鍛冶であったともいわれ、永禄時代から慶長時代にかけての作刀が残っている。
 単に同田貫とだけ切った物と、同田貫某と個名を切った作刀の両方があり、後者には上野介の他に兵部、左馬介、右衛門、信賀、則安、正国、又八などがある。
 上野介はそれら同田貫鍛冶を纏め上げる棟梁格のことで、名は国広であったとされる。文禄から慶長にかけての作刀があり、地鉄は板目が流れて肌が荒く立つ気味がある。刃文は直刃に互いの目まじりで焼幅も広く、小沸がつくが、匂いが浅く、叢沸のつくものもある。
 同田貫の作刀は一派に共通して元幅と先幅の差が少ない、鋒が伸びた慶長新刀特有の姿で、重ねの厚い、実用刀として最適な造り込みをしている。切れ味よりもその頑丈さで知られ、時代小説の中に登場することも多い。
 同田貫といえば有名な兜割りで知られる榊原健吉だが、彼は直心影流の使い手で、柳也の愛刀を同田貫にしたのは、この繋がりがあるから。そのことを喫茶店で友人に話したら、「いや、絶対に誰も気付かねぇって」と言われ、現在タハ乱暴はかなり落ち込んでいる。
 なお、兜割り同田貫は上野介の作刀ではない。




脇差「無銘」   Samurai Sword “No name”

 全長:60.5cm 刃長:47.0cm
 使用者:桜坂柳也

 柳也の愛刀その2。柳也の父・雪彦の形見の刀で、無銘の脇差。
 脇差は室町時代後期から登場した打刀(いわゆる刀)の一種で、刀身の長さによって区別がなされている以外、外見上の特徴は打刀と変わらない。
 脇差の歴史は鎌倉時代にまで遡る。この時代、徒下の兵士達は主武装の薙刀とともに刺刀と呼ばれる短刀を武装していた。刺刀は兵士達が何らかの理由で薙刀を失った、あるいは使えなくなった際に用いられ、限定条件下においては使い勝手の良い武器とされた。刺刀は次第に長大化し、小太刀となっていくが、この時と同じ目的で戦国時代に登場したのが脇差だった。以後、武士達は打刀と脇差をともに腰に佩くようになっていく。




クラブ   Club

 全長:60〜70cm(一例) 重量:1.3〜1.5kg(一例)
 主な使用者:ラキオス王国軍兵士

 人類の歴史とともに存在する、人類史上最も古い武器の一つ。要するに棍棒のことで、最初は野に落ちている木の棒をそのまま用いていたと考えられる。後により高い威力を生み出すよう工夫が加えられ、数々のバリュエーションを持つにいたった。上記スペックは新紀元社の「武器事典」から引用した一例にすぎない。
 その使用法はあえて説明するまでもなく、基本的には敵を殴打する。道具で殴るという行為は、武器の使用法の中でも最も原始的な手段の一つだが、それだけに強力。よく鍛えられた兵士が長さ60cm程度の棒を持った場合、それは大きな脅威となる。野球のバットなども同様で、無論、当たり所によっては相手に致命傷を与えることができる。
 打撃系武器の中では最もメジャーで、最も入手が容易な武器。余談ながら軍用・警察用のマグライトは非常に頑丈な造りをしており、非常時には警棒代わりに使える。重いことは重いが、懐中電灯としても優れた能力を持っているので、深夜、一人で夜道を歩く際に持っていてはいかがだろうか?




ショート・スピアー   Short spear

全長:120〜200cm 重量:0.8〜2.0kg
主な使用者:ラキオス王国軍兵士

 人類の歴史を見ても世界全域で広範な使用が確認される最も代表的な長柄武器。古くは人類がまだ狩猟経済に頼っていた頃から用いられ、武器としての細分化がなされ始めたのは狩猟から農耕へと経済の形態が移行し、国という単位の出現、軍隊という組織が出現した頃まで遡る。
 “ショート”の名が示す通り、短い槍で、しかしそれでも大きいものは200cm近くなる。ショートという名称は、それ以上の長さのロング・スピアーとの分類のために発明された呼称であり、基本的な形状において両者は変わらない。
 より長柄のロング・スピアーと比較して多用途性に優れ、基本の刺突以外にも投擲するなどの攻撃手段があった。最も扱いやすく、訓練のいらない刺突武器の一つで、火器の本格的な発達と運用の確立まで、長らく歩兵の親友であり続けた。




ファルシオン   Falchion

 全長:70〜80cm 重量:1.5〜1.7kg
 主な使用者:リリアナ・ヨゴウ

 10〜17世紀のヨーロッパで使用が確認される身幅の広いの片刃の曲刀。短く、重く作られた片手持ちの刀で、形状的な特徴としては刃がゆるやかな弧を描いていることが挙げられる。刀といっても日本刀のように反りのあるものは少なく、多くは峰が唾に対して垂直に伸びている。
 同時代のヨーロッパの刀剣と比較して刀身は短いが、その分屋内での戦闘や、乱戦時の取り回しは容易だったと考えられている。また、片手剣ながら重い刀身を持つため、垂直に振り下ろした際の威力は刀身長に勝る他の刀剣にも負けぬものがあったと考えられている。
 反面、片手で取り扱う刀剣としてはやや重く、長時間の振り続けるためにはかなりの体力の持ち主でなければ困難と考えられる。
 中世暗黒時代からルネサンスにかけての絵画、美術品、遺跡等にその姿を見ることができる。その起源は、主に13世紀に北欧で生まれたという説と、アラブ諸国から学んだという説の2つがある。








<原作登場キャラ>

高嶺悠人   Yuto Takamine

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:ミッション1
 永遠神剣:第四位「求め」
 ハイロゥ:なし 属性:無
 CV:中村俊洋

 原作「永遠のアセリア」主人公。永遠神剣第四位〈求め〉の契約者で、生まれながらにして永遠神剣の運命の渦に飲み込まれてしまった少年。ほぼ原作通りの設定だが、本作においては自分と似た立場にある柳也の存在があるため、多少、精神的に余裕がある。




高嶺佳織   Kaori Takamine

 初登場:EPISODE−01  加入時期:???
 永遠神剣:???
 ハイロゥ:なし 属性:無
 身長:140cm 体重:32kg
 スリーサイズ:B65/W51/H65
 CV:乃田あす実

 原作「永遠のアセリア」ヒロインの一人。悠人の義理の妹だが、彼に妹としてではない、女としての愛情を抱いている。彼女もまたほぼ原作通りのキャラクター。ただし、本作では柳也の幼馴染という設定が付加されている。
 幼い頃からその性格と剣の腕前を知っている柳也に全幅の信頼を寄せている。




秋月瞬   Shun Akitsuki

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:???
 永遠神剣:???
 ハイロゥ:なし 属性:無
 CV:成田剣

 原作「永遠のアセリア」における最大の敵。おそらく、本作において最も原作と設定が異なるキャラクターだろう。
 主人公・柳也の幼馴染にして親友。狂気すら孕んだその性格は本作においては僅かに軟化している。しかし、佳織に対する盲目的な愛情、悠人に向ける途方もない憎悪は本作においても健在。さらに本作では柳也に対する依存的な友情という感情要因が加わっている。




碧光陰   Kouin Midori

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:???
 永遠神剣:???
 ハイロゥ:なし 属性:無
 CV:間寺司

 原作「永遠のアセリア」における、ある意味ヒーロー。悠人の親友で彼のよき理解者。ほぼ原作通りの設定。柳也とは現在の学校からの付き合いで、その関係は友人程度。ちなみにタハ乱暴のお気に入りキャラクターのひとりで、「永遠のアセリア」、「スピたん」におけるタハ乱暴軍の主力ユニット。お気に入りキャラクターなのでもっと出番を増やしてやりたいが、お話の都合上、難しそう。でも、ギャリック砲は使いたい(笑)。




岬今日子   Kyoko Misaki

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:???
 永遠神剣:???
 ハイロゥ:なし 属性:無
 身長:163cm 体重:45kg
 スリーサイズ:75/55/74
 CV:山本直

 原作「永遠のアセリア」のヒロインの一人。PC版「永遠のアセリア」においてHシーンはあるもののエンディングがなかったために準ヒロイン扱いだったのが、エキスパッションで正ヒロインに格上げされた。彼女もまたほぼ原作通りの設定で、柳也との関係は友人程度。




夏小鳥   Kotori Nathu

 初登場:EPISODE−01
 妄想身長:143cm 妄想体重:39kg(小さいことは良いことだ…)
 妄想スリーさい…おぶおはぁぁッッ!!
 CV:文月かな

 原作「永遠のアセリア」登場のキャラクター。KKコンビの片割れ。佳織の親友で柳也とも仲が良い。基本は原作通りの設定だが、あの残酷シーンをタハ乱暴が書けるかどうかすっごい微妙(っていうか、アレ、やると18禁にならんかなぁ……)。




倉橋時深   Tokimi Kurahashi

 初登場:EPISODE−01
 加入時期:???
 永遠神剣:???
 身長:155cm 体重:41kg
 スリーサイズ:69/56/76
 CV:鳩野比奈

 原作「永遠のアセリア」のヒロインの一人。謎の巫女さん。でも、これを読んでいる人の多くは多分、正体がわかっていると思われる。永遠のスートーカー。原作においても本作においても重要な役割を果たす…かな?




水月の双剣 メダリオ   Medalio the of Water Moon

 初登場:EPISODE−01
 永遠神剣:第三位「流転」
 ハイロゥ:なし 属性:無
 妄想身長:176cm 妄想体重:135kg
 CV:間寺司

 原作「永遠のアセリア」の中ボス的存在。多分、原作から遠くかけ離れた設定になると予想される。ゲームでの不遇の扱いを本作で何とかできるといいな。そのうちビックバンアタックとか打つかもね(笑)。




法皇テムオリン   Temolin the Law-Emperor

 初登場:EPISODE−01
 永遠神剣:第二位「秩序」
 妄想身長:138cm 妄想体重:34kg
 妄想スリーさい…ぐはああっ!!
 CV:秋月まい

 原作「永遠のアセリア」の大ボス。愛らしい外見に反してその中身は……という、典型的なギャップ効果を持つキャラクター。実は結構、タハ乱暴のお気に入りキャラだったりする。ほぼ原作通りの設定……には、おそらくならないだろう。作者の好みで。




黒き刃のタキオス   Takious the Black Blade

 初登場:EPISODE−04
 永遠神剣:第三位「無我」
 ハイロゥ:なし 属性:無
 妄想身長:220cm 妄想体重:145kg
 CV:比留間狂ノ介

 原作「永遠のアセリア」の大ボス。その正体は日本人ならば多くが知る国民的漫画、サ○エさんの……ゲフンゲフン! …もとい、「永遠のアセリア」武人ナンバー3(タハ乱暴偏見私見)。ほぼ原作通りの設定。




アセリア・ブルースピリット   Aselia the Existence

 初登場:EPISODE−04
 加入時期:???
 永遠神剣:第七位「存在」
 ハイロゥ:ウィング・ハイロゥ 属性:青
 身長:157cm 体重:40kg
 スリーサイズ:74/55/75
 CV:清水香

 原作「永遠のアセリア」メイン・ヒロイン。“ラキオスの蒼い牙”の異名を持つエースアタッカー。ほぼ原作通りの設定。無口で無表情、自分に対しても他人に対しても興味が薄く、ただ剣の声に従うままに戦う少女。異世界の少年達との出会いが少女の心に変化を刻んでいく……。サブヒロイン好きのタハ乱暴にしては珍しく、お気に入りの正ヒロイン。いや、普通に感動したよ、アセリアルート。




エスペリア・グリーンスピリット   Espelia the Devotion

 初登場:EPISODE−04
 加入時期:???
 永遠神剣:第七位「献身」
 ハイロゥ:シールド・ハイロゥ 属性:緑
 身長:160cm 体重:48kg
 スリーサイズ:86/57/87
 CV:カンザキカナリ

 原作「永遠のアセリア」ヒロインの一人。原作屈指の説明キャラであり、おそらく本作でも同じくらいの説明台詞を喋ってもらうだろう。異世界からのエトランジェの教育役を務めるという点ではほぼ原作通りの設定だが、本作では二人。さてはてどうなることやら…。演じているご本人曰く「ウザさのわりに人気は高い」とのこと(笑)。




ルーグゥ・ダイ・ラキオス  Loogue Dai Lakios 

 初登場:EPISODD−06
 妄想身長:172cm 妄想体重:秘密じゃ♪(やっちまったぜ…)
 妄想腹まわ…なんでどぅぼぁはあっっ!!
 CV:高岡政人

 原作「永遠のアセリア」において貴重な親父分を供給している一人。尊大な態度はほぼ原作通りだが、本作では柳也の存在が、その胸中に秘める野望を増大させていく……予定(あんま大風呂敷を広げすぎると収拾がつかなくなる可能性があるしね)。実は「永遠のアセリア」においてタハ乱暴がいちばん気になっているのは、ソーマとラキオス王とではどっちが腹回りが大きいかとかなんとか。




レスティーナ・ダイ・ラキオス   Lestina Dai Lakios

 初登場:EPISODE−06
 身長:154cm 体重:42kg
 スリーサイズ:66/54/66
 CV:三木本彩響

 原作「永遠のアセリア」のヒロインの一人。PS2版以降はもれなく強力なお仲間が付いてきます(笑)。彼女自身はほぼ原作通りの設定だが、彼女を取り巻く環境が本作独自のものになると思われる。具体的には政治的なしがらみとか。




オルファリル・レッドスピリット   Oruphaliru the Principle

 初登場:EPISODE-12
 加入時期:EPISODE-01
 永遠神剣:第八位「理念」
 ハイロゥ:スフィアハイロゥ(ぴぃたん) 属性:赤
 身長:138cm 体重:28kg
 スリーサイズ:63/50/64
 CV:大野まりな

 原作「永遠のアセリア」ヒロインの一人。ただでさえロリ分の豊富なアセリアにダメ押しとばかりに君臨するロリキャラの女王。ヒロインルートだと反則的な存在となるキャラ。基本的な設定はほぼ原作と同じになるはず。





<その他細々とした設定>

 原作「永遠のアセリア」にて詳細が不明な設定に関してはタハ乱暴の妄想によって補完されます。
 以下はそうした本作独自の設定について簡単に述べたものです。




通貨について

 原作における統一通貨“ルシル”について。異世界ということもあってレートを設けていない統一通貨の設定ですが、本作においては価値基準の設定のために、1ルシルの価値は現在の1円と同じくらいとします。




人口について

 ハーヴェスト出版さんから発行されている公式ノベルの間にはさまっている設定用紙を踏襲してます。ただし、有限世界の文明レベルから考えて戸籍謄本は現代ほど完成されていないと思われますので、総人口は確認されている値としています。また、各都市の人口比率は原作ゲームの拠点ステータスから計算しました。以下にラキオスを例として説明します。

 ラキオス王国……総人口1万人(100%)
 ラキオス……3750人(37.5%)
 エルスサーオ……2500人(25.0%)
 ラセリオ……2500人(25.0%)
 ラース……1250人(12.5%)

 ……正直、ちょっとありえないなーとは思いますが、他に基準を設けられる数字がないので。それこそ妄想で補えと言われそうだけど。
 また、この世界の戸籍謄本は現代日本のそれほど洗練されていないと考えられますので、この人口は少なからず誤差があると思ってください(でないと原作後半のほうで人間の兵士が大量動員された説明がつかない)。




単位について

 本作では通貨と特別な場合を望んで、単位の表記は読み手に優しいメートル法表示とします(単に作者が楽をしたいだけという噂も)。




言葉について

 本作では原作と同じように、聖ヨト語が完全に日本語に変換されない第一章では、『  』内を聖ヨト語、「  」内を日本語として表記します。二章以降は「  」、『  』の使い方は一般的な日本語作文の使い方に戻します。
 また、本作には原作に登場しない、タハ乱暴独自の単語が登場することがあります。その都度、注釈はつけるつもりですが、場合によってはそうならないこともありますので、ご容赦ください。




距離について

 本作では各拠点間の距離を示す基準として、原作ゲームで一ターン中に移動できる一マスを約20kmと設定します。この20kmとは、旧日本陸軍の歩兵が、一日の進軍の目安とした距離です(歩兵の移動速度を時速5kmと考え、小休止・大休止を含めて約5時間)。
 一例を挙げると、ラキオスからエルスサーオまでは二ターンかかるので、この間の距離は約40kmとなります。普通人の歩行速度を時速4kmと仮定した場合は10時間、軍人の歩行速度を時速5kmと考えると8時間、馬の歩行速度を時速20kmと仮定した場合には2時間といった感じです。ただし、この目安には小休止と大休止が勘定に入っていないため、実際にはそれよりも目安の時間よりも長くかかります。また、悠人達スピリット隊の機動力は、現代世界の馬を大きく上回ります。




産業文化について

 この辺りの設定になると、ほぼ80%がタハ乱暴の妄想によって補完されます。しかしながらタハ乱暴はその道のプロではございません。
 そのため常識的に見てこれは絶対にありえない、という設定も出現するかと思われます。ご容赦下さい。
 あるいは、不審な設定を発見したらご指摘ください。できる範囲での修正を行います。




騎士について

 本作では原作ゲームの中世ヨーロッパ風の世界観を重視して、騎士という職種が登場します。
 これは我々の歴史にある貴族だけがなれる特権階級ではなく、どちらかといえば日本の武士に近いものと思ってください。





<参考資料>

 本作を書く上でタハ乱暴が使った資料なんかを公開します。もし、タハ乱暴の話を読んでこれら資料にも興味を持ってくれたとしたら、我が意を射たり。

 

 

原作ゲーム編

 XUSE本醸造 2003 永遠のアセリア―The Spirit of Eternity Sword― 

 XUSE本醸造 2004 永遠のアセリア―この大地の果てで― 

 XUSE本醸造 2005 スピたんSpirits Expedition -in the Phantasmagoria- 

 XUSE本醸造 2006 スピたんSPECIAL BOX 

 

書籍編(順列はアルファベット順)

 ダイヤグラム・グループ 1982 武器 マール社

 デーヴ・グロスマン 2008 「戦争」の心理学 二見書房

 電撃PlayStation編集部 2005 永遠のアセリア―この大地の果てで― ザ・コンプリートガイド メディアワークス

 二木謙一 2007 合戦の文化史 講談社

 市川定春 1995 武器と防具 西洋編 新紀元社

 市川定春 1996 武器事典 新紀元社

 市川定春 2004 武器甲冑図鑑 新紀元社

 松村劭 2007 世界の歴史を変えた名将たちの決定的戦術 PHP出版

 三田村半月 2004 永遠のアセリア〜上巻〜 ハーヴェスト出版

 三田村半月 2004 永遠のアセリア〜中巻〜 ハーヴェスト出版

 三田村半月 2004 永遠のアセリア〜下巻〜 ハーヴェスト出版

 中里融司 1996 覇者の戦術 新紀元社

 大波篤司 2001 ミリダス 新紀元社

 大波篤司 2004 ミリダスJ 新紀元社

 大波篤司 2006 図解近接武器 新紀元社

 ポール・ポースト 2007 戦争の経済学 バジリコ株式会社

 篠田耕一 1992 武器と防具 中国編 新紀元社

 高井三郎 2006 知っておきたい現代軍事用語 アリアドネ企画

 鳥海宏純 2004 永遠のアセリア スピリットガイド メディアックス

 豊田武 編 1964 体系日本史叢書10 産業史T 山田出版社

 柘植久慶 1986 ザ・ファイティング 原書房

 柘植久慶 2004 源平合戦・戦場の教訓 PHP出版

 柘植久慶 2006 砂漠の狐 ロンメル将軍 PHP出版

 柘植久慶 2007 小部隊指揮官バイブル PHP出版

 戸田藤成 1994 武器と防具 日本編 新紀元社

 

雑誌編

 軍事研究 ジャパン・ミリタリー・レビュー

 歴史群像 学習研究社

 歴史街道 PHP出版











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