『選ばれし黒衣の救世主』










基本設定(メインと思われるキャラのみ) 






【高町恭也】

他の救世主候補たちとは違う、紅の書でアヴァターに召喚されたこの話の主人公。

色々と経験したが、やっぱり朴念仁なところは改善されず、元の世界では彼を巡っての戦いが相変わらず続いている。しかも、その数はどんどん増えて……。
必要、不必要に関わらず狙っているかのようにフラグを立てまくるものの、そのまま放っとくとんでもない男。今更全部回収したらとんでもないことになるだろう。もしかしたら御神の剣士の勘でそれがわかり回避しているのかもしれない。
三年の間で色々とあり、成長もしているが、その分さらに多くのものを背負っている。
表には出さないが知佳に好意に近い憧れのようなものを抱いていて、この世界にこなければ彼女と普通に結ばれていた可能性もあった。
御神と不破両方を背負っているが、美由希が皆伝したことで、不破であることに重点を置くようになった。



身体能力では下回るが、それでも救世主候補たちを相手に、同等以上に戦うことができる戦闘能力を持っている。
しかし、戦闘中は身体制御能力に長けている恭也は、その身体能力もある程度追いつける。
例として、大河よりも力は下だが、単純な早さで言えば同等。魔法使い組に比べればだいたい同等など。体力では救世主候補全員よりも上。だがこれはだいたいが瞬間的なものであったり、技術や身体制御能力……瞬間的な力の上げ下げや、同じく速度の上げ下げなど……が付加されたものであるため、あくまで戦闘中の話。単純にそれに特化した競技などで競ったら負ける。

霊力に関しては、量自体はとんでもないが、扱いのセンスは並。ただぶっ放すぐらいのことぐらいしかできないし、制御が甘い。逆に自分の中に影響させる霊力治療などのセンスは高いらしい。このへんが最初から霊力を剣に纏えた理由と思われる。ただし、これが他人に使うとなる一気に下手になる。
恭也自身、自分は御神の剣士であるという考えと、霊力に頼りすぎたり、霊力鍛錬に集中してしまうと御神流の練度が低下する上、勘が鈍るということで奇手と対遠距離攻撃になればいいという程度にしか考えていない。そういうのもあり、やはり成長がさらに遅くなっている。
恭也の場合、霊力を使用するのにもかなり集中力が必要なので、神速に全ての集中力を使っている状態では完全に使用不能。

魔力は極端に低く、普通の人を10としても1以下の魔力しかない。そのため魔法耐性も極端に低かった。まともに魔法を受けるとそれだけで瀕死。レティアに対魔法のブレスレットを貰って、一応は改善した。

救世主クラスの中では、一番年上……リコを抜かして……なためか、頼られることも多く、中心的な存在になりつつある。リーダーというよりも、頼れるみんなのおにーさん。

斬神【きしん】という召喚器を所持しているようだが、現在、それは休眠中のようである。






【高町なのは】

恭也の妹。
救世主候補にさせないよう、レティアに召喚されたが、結局召喚器・白琴【しらこと】を呼び出してしまい、救世主候補になってしまう。

兄である恭也に異性として好意を抱いてしまっていて、それを押し込めなければいけないことに苦しんでいる……とは言っても、さすがは桃子の娘、この三年で、他のライバルに負けないよう、実に強かになった。
実際の所、なのはの想いには、恭也を除いた家族たちも気付いているが、デリケートな問題であるため、何も言えていない。
心の奥底で、恭也と血が繋がっていないのではないか、という希望とも不安とも言えるものを抱いている。
おそらく彼女が一番純粋に恭也のことを想っている。だが純粋であるからこそ、危うい所がある。
優しい性格で、あまり戦うというのはしたくないが、恭也が絡むと別。それこそ何を捨ててでも恭也を優先しようとする。
恭也から人を殺したと聞いてから、そのへんがより顕著になっていて、恭也のためならば相手の意思、善悪の基準は関係なく戦える。ある意味一番変貌した人。

救世主候補をしつつも、学食で働いている。そのせいか、制服であるメイド服を着ていることが多い。



戦闘能力は召喚器が小太刀であるためか、身体能力の向上が大きく、かなりすばしっこくなっている。もっとも元が運動音痴であるため、あまりうまく使いこなせていない。
疑似魔法によって、とんでもない物量を誇るが、その一撃の威力は他の後衛組と比べると劣ってしまう。
がしかし、魔法を覚えたことによってかなり裏技が増えた上、天性の策士であるため他の者たちよりも巧く戦う。
援護能力もかなり高い。

年齢を少し改変していて、現在中等部の一年生。
そしてリンディ、クロノ関係の事件や、他一部のことがなかったことになっている。無論リリカルなのはの設定もなし。






【当真大河】

初の男性救世主候補。

妹の未亜と共にアヴァターに召喚された。ただ、その召喚にはいくつか謎がある。

スケベで女好きな性格だが、面倒見が良く、年下などからは慕われていて、実は未だに学園では、結構な数のファンを有していたりする。
最近は結構真面目な言動が目立つが、それでも根がお調子者で女好きであることは変わらない。
恭也並に妹である未亜を大事にしている。



戦闘能力に関しては才能があるためかなり高い。しかし恭也のような戦闘のプロから見ると、無駄な動きが多く、対処できてしまう。
ただ戦闘中に何度も武器を変えて戦えるという希有な才能と天性の勘を持ち、異常とも言える成長速度があるので、救世主候補の中で一番化ける可能性を持っている。
召喚器による身体能力の向上によって力や瞬発力が上がっているため、基本的に突撃などの力業に頼る傾向にある

どうやら心の底では、恭也を兄のような存在として憧れているところがあるようである。
実際、救世主クラス以外からは、だいたい一緒にいるので似ていない兄弟のように見られている所がある。






【当真未亜】

大河の妹で、大河とともにアヴァターに召喚された。

恭也に惹かれているようである。
実は甘えん坊。それが恭也の前でも表れるのは時間の問題かもしれない。
恭也に惹かれてはいるものの、ブラコンのままなので、大河相手にもきっちりと嫉妬する。
この話では、実は一番成長しているかもしれない。
なのはとは年の離れた友人。もしくは姉妹のような関係を築いている。
さらになのはを尊敬しているような所もある。



戦闘においては基本的に援護役。
その速射とまとめて放つ矢によって、攻撃感覚の短さは後衛の中で群を抜く。
さらに状況把握が得意な上、力の上げ下げが巧い。
感覚的に援護しようとする人物が何を求めているのかわかっているような所がある。
ある意味、大河以上に希有な才能を持っているため、個人での戦闘能力もかなり高い。

ちなみになぜか他の作品だと色々と辛い目にあってしまう人。おそらくなのはは彼女にとって色々な意味を持つ人。





【仁村知佳】

さざなみの元住人。

現在はアメリカの国際救助隊に勤めているのだが、今回は長期の休みで海鳴に帰郷していた。

HGS患者で、白い翼を持つ。その翼の枚数で光のエネルギー変換効率が変化する。

未だ恋人なし。恭也が好きなのだが、やはり彼には気づいてもらえていない。
昔、偶然に恭也の心と記憶を覗いてしまい、そのさいに、彼の悲しみ、心の強さと生き様を視て、好意を抱くようになった。

メイド服を着て、学食のウェイトレス兼調理補助をしている。さらに、恭也たちの参謀役で、アヴァター世界についての情報を集めている。
フィンを展開すれば、その汎用性故に戦闘能力はかなり高い。
情報収集のためとはいえ、人の心などを意図して覗くような真似はしない。






【槙原耕介】 

さざなみ寮の管理人。

今回は恭也に霊力の扱いを教えるためにアヴァターに来たが、破滅が現れれば、自らも戦うつもりである。
紆余曲折があったが、三年ほど前に仁村真雪と結婚し、知佳とは本当の義兄妹となる。
恭也のことを弟のように思っていて、ある意味恭也の一番の理解者と言っていい。



その霊力は膨大で、さらにセンスもあり、短期間で神咲一灯流免許皆伝まで修めてしまった。
神咲始まって以来の天才とか化け物とか呼ばれている。
発想自体は恭也のものだが、基本的に霊力と御神流の複合技を考えて、その制御の仕方などを彼に教えたのもこの人と十六夜。

恭也と違い、耕介が使う剣技である一刀流は、元々一灯流から派生したもので、霊力を使うことを前提に作られた剣技なため、霊力を多用する鍛錬を行ったとしても練度が低下したり、勘が鈍るようなことはない。
これらのことから恭也が霊力鍛錬に集中したとしても、耕介を超えることはできない。むしろそれをしたら、いずれ剣でも恭也は完全に耕介に勝てなくなるだろう。

その戦闘能力はかなりのもの。霊障なども相手にしていたので戦闘経験も豊富。モンスターなどの相手ならば、恭也よりも上手く戦うかもしれない。
単純な剣の腕はさすがに恭也には劣るものの、一流と言って差し支えない。
十六夜を使っているため無尽流ではなく、一灯流を使う。

学園での料理の評判は上々。



 

【ベリオ・トロープ】

大河たちより前に召喚されていた救世主候補。

恭也たちは知らないが、大河が召喚される前よりも、結構柔軟にはなっている。とは言っても、やはり固い部分も残っている。
あまり態度に出すことはないが、恭也たちがアヴァターに来る前に、色々とあったらしく大河を意識している。
たまに喋り方に違和感が出ることがある。その理由を大河は知っているようだが……。



非常に防御能力が高い。
魔法も基本的に援護系のものが多く、障壁によって敵の進行を止めたり、攻撃を受け止めたりする。
さらに回復系の魔法は他の者の追随を許さない。ある意味彼女が救世主クラスの要と言っても良いほどである。
さらに攻撃系の魔法も一撃の威力や汎用性という意味では、他の者たちに負けていない。

作者は気に入っているのに、なぜかこの作品ではあまり目立たない人。






【リリィ・シアフィールド】 

学園長の義理の娘にして、救世主候補主席。

大河とは犬猿の仲。ある意味ケンカ友達のような関係。
平和な世界にいながらも、高い戦闘能力を持つ恭也には憧れとも、好意とも言えるものを感じている。
救世主候補の中では、一番恭也の過去を知っている。



攻撃魔法に関してはエキスパートと言って良い上に、努力家であるため次々と新たな魔法を覚えていく。
とくに火系の魔法を好んで使う傾向にある。
体術に関しても、傭兵科の者たちにそれだけで対抗できるほどのものである。だがさすがに一定以上の者を相手には、それだけでは勝てない。
回復魔法なども習得したが、これはベリオ程の効果はない。

恭也相手だと微妙にツンデレではなくなり魅力半減か?

外伝や番外編では異常に目立っている。なぜか話が展開していくほど目立つキャラ。






【久遠】

今回はなのはを守るつもりでアヴァターに。

なのはとは今でも親友同士。
恭也が大好き。今では、彼の頭の上や肩の上が狐状態の時の指定席となっている。
言葉も少しずつ流暢に話すようになってきた。
過去に恭也の身体の傷を見て、彼を護ることを決めた。



人型……特に大人の姿になれば、戦闘能力という意味では、救世主候補たちや恭也等を軽く上回る。ある意味最強。
救世主候補たちを越えた身体能力と雷を武器に暴れ回る。

ちなみに、今では学園のマスコット的存在となっている。






【十六夜】

霊剣・十六夜に宿る魂。

今回は薫の帰郷(?)に合わせて海鳴に来ていたのだが(裏にレティアの細工あり)薫が出かけている間(これもレティアの細工あり)に耕介とともにアヴァターへ。
現在は、恭也に霊力での治癒などを教えている。とくにコントロール系。



戦闘になれば耕介を補佐するため、ある意味、思考能力で言えば二人がかりとなる上、彼女自身の経験からくる知識はかなり役立つ。

知佳たちの中では、恭也の不破の剣を正しく理解しているのは彼女のみである。
基本的に彼らを見守る立場にいる。
恭也をどういうふうに見ているかは、一番の謎。





【リコ・リス】

今の救世主クラスの中では、一番の古株。

召喚器は所持していないが、赤の書を召喚器ということにしている。

赤の書の導かれることなくこの世界に現れた恭也を監視していた。
実は救世主を決める精霊の一人で、赤の精。

恭也が使う剣技……御神流を知っているようだが、そのへんの記憶が曖昧のようで、自分自身でも不思議に思っているようである。



何万年という時の中で得た知識と、膨大な戦闘経験から罠にはめるような戦い方をする。
幾つもの魔法と幾つもの召喚魔法を使うことができ、火力、物量ともに救世主クラス随一。
主を得た状態の彼女は、救世主クラス最強の存在と言っていい。
だが予測などはできても、あまり勘が働かないので、突発事態や自分の知らないことをやられたりするのには弱かったりする。

なぜかなかなか良い目にあえない少女。






【ヒイラギ・カエデ】

一番後に召喚された救世主候補。

忍者でありながらも、血を苦手にしている。
血の恐怖を拭うために大河へと弟子入りし、大河のことを師匠と呼んで慕っている。



召喚器なしで戦うことになれば、忍者の特性や、その身のこなしにより、恭也に次ぐ実力を持っている。
ただ血を苦手にしていたことで、仲間たちから無能と言われ、任務などを受けられなかったため、実戦経験は他の者たちとほとんど変わらない。

その高速のスピードを武器に相手を攪乱したり、防御こじ開けるような連撃で相手を倒す。
近距離仕様が多いが忍術も複数使え、クナイなど使ったりする。
血を苦手としているためか、実戦経験がほとんどないためか、真正面から戦う傾向にある。






【ナナシ】

大河によるとノー(が)タリンゾンビ。

異端のゾンビのようで、学園の地下墓地をねぐらとしていて、大河に一目惚れしたらしく、彼のことをダーリンと呼んで慕っている。

生前の知識はほとんどなく、身体が覚えているという程度のものが少しあるだけ。
天真爛漫と言う言葉が似合う少女。






【クレシーダ・バーンフリート】

通称クレア。
まだなのは程の年齢であるにも関わらず聡明で、バーンフリート王家直系の王女。
その境遇故か、結構わがまま。だがそのわがままを言うのも相手を信頼しているからこそである。

すでに父と母を亡くしている。そのため戴冠して女王になるはずであったのだが、政敵である貴族連中から色々な理由を盾に阻止されている。
クレアを傀儡にして摂政になろうとする者も多かったのだが、クレアが幼いながらも聡明であるため不可能なことであり妨害をしてきた。
賢人議会議員もほとんどが貴族であるため、クレアを良く思っていない。逆にクレアも彼らを良く思ってはいない。
はっきり言ってしまうと、政治に関しての味方はかなり少ない。ただし信頼のおける臣下は多数いる。

恭也と大河をかなり気に入っているようだ。






【レティア】

恭也たちをアヴァターに送り込んだ張本人なのだが、その正体はほとんど謎。
紅の精という書の精霊らしく、生命の誕生と終焉を司る精霊とのことである。

恭也と契約しているのだが、彼に何をさせたいのかもわかっていない。ただ、彼女は『あいつ』と呼ぶ存在と敵対しているらしく、それを倒すためには恭也の力が必要らしい。

重要な役なのに全然登場せず、登場してもあんまり役に立たない人。






武器設定

【八景】 
士郎から受け継いだ恭也の小太刀。二刀一対であるはずなのだが、もう一刀は士郎と共に失われている。


【紅月】
恭也がレティアからもらった小太刀型の霊剣。
十六夜などと違い、魂を持っていない。そのため完全に放出型の霊剣の上に、サポートしてくれる魂がないため、やはり制御が難しい(これも恭也が霊力をうまく扱えない理由の一つ)。
ちなみに、レティアが作ったらしい。強度や切れ味も召喚器に迫るとのこと。


【斬神】
恭也の召喚器のようだが、その能力は謎。刀身から鍔、柄まですべて黒。


【白琴】
なのはの召喚器。一応は小太刀の形をしているが、その能力は接近戦ではなく、遠距離戦でものをいう。
剣先で魔法陣を描くことにより、擬似的な魔法を使うことができる。放たれる疑似魔法はなのはの想像力次第。
斬神とは正反対の純白の小太刀。


【霊剣・十六夜】
神咲の至宝。
十六夜の本体であり、戦闘になったとしても、耕介は十六夜と会話が可能。戦闘になれば助言者となる。
放出型の霊剣ではないので、耕介のバカでかい霊力を一気に放出できず、御架月を使っているときよりも、その威力は幾分か落ちる。だが霊力をコントロールしやすい上に、霊力自体の燃費はよくなったりで、大技、小技区別なく使える。


【トレイター】
大河の召喚器。
男の性格を持ち、色々な形に変化する召喚器。
剣、ランス、斧、ナックル、爆弾など多彩である。ある意味汎用性が高いのだが、大河自身がそれぞれの武器の特性などを把握しきれていない。


【ジャスティ】 
未亜の召喚器。弓型。
矢は魔力によって作り出されているようで、魔力が切れない限り、矢がなくなることもないようである。
光や炎、氷などの矢も放つことができる。


【ユーフォニア】
ベリオの召喚器。杖型の召喚器で放つ魔法の効果を倍増させる召喚器。鈍器として殴ることも可能。


【ライテウス】 

リリィの召喚器。手袋型の召喚器で魔力は増幅させたり、蓄積させたりができる。
他の召喚器と違い、消したり呼び出したりができない。


【黒曜】
カエデの召喚器。
手甲型の召喚器で近接戦闘主体の武器。
カエデの忍術の効果を上げてくれる。


【デザイア】
本体は刀身の厚い直刀の剣。但し持ち手によってその形状を変化させる。
変化する場合は近接武器に特化しているらしい。大河のトレイターのようにコロコロと形状が変化することはない。
最大の特徴は、持ち手の精神に侵食し、操る。支配型の召喚器。



補足
トレイターのように形状が変化するような召喚器、白琴のように形状からは考えられない能力を持つ召喚器、デザイアのように人を操るような能力を持つ召喚器等々……これらのように見た目が変化したり、形状とは関係ない特別な能力を持っていたりする召喚器は特殊召喚器とされ、元々少ない召喚器の中でも、さらに少ない数になる。
但しジャスティの炎の矢などは、炎がついていようとあくまで矢なのでこれには含まれない。また黒曜の忍術強化のように、持ち手の特殊能力強化も含まれていない。
『オリジナル設定』










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