ハッキリ言って設定皆無のSSです

ショタコン魂がある方は読めますが、そうでない方はご辞退ください

読んでいただける方は………

 

 

 

 

 

 

 

 

在るところにとても可愛くて強い男の子が居ましたとさ

 

でもカワイイ顔をしていますが、その男の子は大変無表情の上に愛想がありませんでした

 

そんな彼に作者(かみさま)が悪戯をしましたとさ

 

さて、その男の子は一体どうなったのでしょう?

でわでわ

 

 

『薔薇に愛されしもの』

 

『カワイイ恭也?』

 

とある中庭を三人の少女が昼食を取るためにとある場所に向かって歩いていました

 

「ねえ、祐巳さん?」

 

「なに、由乃さん?」

 

「何かさ……今音がしなかった?あのあたりで……」

 

「っえ、何か音したかな………?」

 

ここ、私立リリアン女学園に通う福沢祐巳と島津由乃が話をしていた

由乃が指した先には小さな植込みがあり、そのあたりを一緒に居た背の高い美男子のような少女が少し覗きながら告げる

 

「なに、由乃。あそこで何か音がした?」

 

「うん、確かにしたよ、令ちゃん」

 

「もぉ、由乃、学校では………」

 

「お姉さまでしょ」

 

 

ちょっとした口げんかをしていると………

その様子を見ていた祐巳が突然

 

「じゃあ、私が覗いてみますね」

 

二人はそんなことを気にすることなくじゃれ合うようにしていると

 

「ちょっ、祐巳ちゃん。危険だよ、変質者とかだったらどうするつもり!!」

 

あわてて令が駆け出すとその後を追って由乃も「待ってよ」と言いながら駆け出す

今度はそんな二人を他所に祐巳は植込みをそっと覗く

 

「何が居るんだろう?猫とかじゃないのかな?」

 

覗いた先に居たのはなんと黒い塊

 

「何だろ………ゴミ袋?」

 

そう言いながらそっと手で触れてみるととても暖かく柔らかな感触

そんなものを祐巳の手に伝える

そんなことを思っているとその塊から声がする

 

「……っう………」

 

「な、なに……」

 

ちょっと驚いたのか、少し後ずさると丁度そこには黄薔薇姉妹が祐巳の近くに来ており

 

「なんだったの祐巳さん」

 

「それより怪我とかない?」

 

「えっと、あの………ですね」

 

なんと言ったらいいか祐巳が困っていると先ほど声を上げた塊がそっと立ち上がる

 

「ここ………どこ?」

 

クリクリとした可愛らしい目にちょっと不安げな表情

黒い艶やかな髪の毛に、少しプックリとした唇

 

小学三年生くらいの男の子であろうか

ちょっと、そこら辺に居る子よりは大人びた顔付きをしているが

今は不安な表情でとても幼く見える

 

そんな様子を見守っていた三人は声を掛けて掛けてみる事にする

 

「どうしたの僕?迷っちゃったの?」

 

「迷子かな………じゃあ、おねーさんたちと居る?」

 

「君の名前なんていうの?」

 

それぞれ、祐巳と由乃、令が質問を浴びせる男の子はちょっと不安げな表情のまま見上げるような上目遣いで

 

「あ、あの………おねーさん達、ここ何処ですか?僕………行かないといけないんです」

 

そんな表情に三人は一瞬『っう』っと声を詰まらせた後に少し落ち着こうとして静かに、ほかの二人に悟られないように深呼吸を始める

 

(この子かわいい………お持ち帰りしたいよ〜〜)

 

(弟にこんな子が居れば思いっきり可愛がるのに〜〜)

 

(カワイイな………そうだ、ウチの道場のお弟子さんにならないかな。そうすれば……。)

 

三者三様に考え事をしていたが、男の子はますます不安そうな表情をしてもう一度問いただす

 

「あの、その………ここ何処ですか?」

 

「ご、ごめんね。ここはリリアン女学園って言うところだよ」

 

「リリアン………女学園?ごめんなさい、聞いたことありません。」

 

ここの名前を聞いたが何処か分からなくなり、ますます泣きそうな表情をしていると

黄薔薇のつぼみとその妹がうまい具合にフォローする用意声を掛ける

 

「あのさ、これから私たちお昼にするんだけど良かったら一緒しない?」

 

「そうそう、私たちの弁当分けてあげるからさ」

 

そう告げると突然『キュルキュルキュルキュルキュル〜〜〜』という音が鳴り響く

その音が何か、三人が気にしていると男の子は気まずそうに俯いていた

 

「今の音、ひょっとして………」

 

「ご、ごめんなさい。なんだかおなかが減っていたものですから……」

 

顔を赤くしている男の子に三人はそろって一緒に薔薇の館に行くよう誘ったところ

初めは遠慮していた男の子も終には空腹に耐えかね一緒に行くことを承諾した

 

「そう言えば君の名前は?」

 

まだ聞いた居なかった名前を令は気になり尋ねると

 

「え、えっと………」

 

そんな様子で居た男の子に三人は「どうしたのだろう?」と心配しているととやがて

 

「きょ、恭也です。ぼく、恭也って言います」

 

「恭也君か、いい名前だね。そう呼んでもいい?」

 

名前を告げた恭也に対して、いち早く反応し聞きただす由乃

すると

 

「は、はい!!」

 

元気のいい恭也の声を聞いた後に、四人は薔薇の館に向かうのであった

 

 

 

 

 


〜あとがき〜

 

いかがだったでしょう?

突発的思い付きのダメSS

 

ハッキリ言って「黒衣の守護者」を書いていたら閃いた作品です

しかし、いきなり終わることがあるかもしれませんが、そのときはどうかご容赦を

 

も〜〜なんていうか……とにかく恭也かわいい

そんな恭也に薔薇たちがラブラブしている様子を書ければ良し!!

 

でわでわ、ダメ弟子のタカでした〜



美姫 「恭也ラブリ〜」
やはり、次は薔薇のお姉さま方の登場?
と、なると恭也は玩ばれてしまうのだろうか……。
美姫 「タカさん、続きを頑張って書いてください!この後、恭也がどうなるのか。
     楽しみ〜♪ううん、一層の事、ここで私に可愛がられるっていうのもありね。
     うん、そうよ。浩、恭也くんを攫ってきて」
お前、さらりと恐ろしい事を言うなよ。
美姫 「何よ、この役立たず」
グサッ!む、胸に刺さる一言だな……。
まあ、錯乱した美姫は置いておいて、タカさんありがとう!
次回も楽しみに待ってますよ〜。
ではでは。





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